今週は、子どもたちが以前から楽しみにしていた粘土遊びをしました。保育者から使い方や片付けの仕方を聞く子どもたちの表情は、わくわくに満ちていました。その期待感を胸に、子どもたちは自分たちで袋を開封しました。
初めて手にした粘土に触れてみると、「かたい、やわらかい」という言葉が次々と聞こえてきました。子どもたちは指先で、肘で、手のひらで、繰り返し粘土をつぶしたり、転がしてほそながくしたりしていきました。その一つひとつの動作の中で、粘土という新しい素材を、全身で確かめていたのです。
やがて、子どもたちの手から、想像したものが形になり始めました。ハンバーガー、ベビーカー、家族…。平面から立体まで、実に様々でした。これまでの生活の中で心に映ったものが、粘土という素材を通して、子ども自身の表現へと変わっていったのです。
そして、Rちゃんが作ったハンバーガーを見たYちゃんが、「あ、ハンバーガーだ」とつぶやいて、自分でも同じように粘土を丸めて作り始めたのです。友達が作ったものを見て、同じものを作ってみる。そしてそれを見た別の友達が、また別のものを思いついて作る。そうした一つひとつのやりとりが、テーブルの上で静かに、でも着実に広がっていきました。
自分が作ったものを周りに伝える時、子どもたちの顔には喜びと達成感がありました。「見てみて」というつぶやきの中に、「自分の考えを形にすることができた」という心の満足感が感じられたのです。
粘土という新しい素材との出会いは、子どもたちに「自分で何かを作ることができる」という経験をもたらしました。一度遊びで粘土を経験してから、子どもたちは「また粘土したい」と、繰り返し遊びたいと話す様子が見られます。同じ素材との出会いを重ねることで、子どもたちの表現はより豊かに、そして繰り返しの中で確かなものになっていくのでしょう。これからも室内遊びの時間に粘土遊びを楽しんでいきたいと思います。

